いま注目される「マラウイコーヒー」の実力とは?
コーヒー好きの間で、じわじわと注目を集めているのが、アフリカ南東部に位置する内陸国・マラウイで栽培されるコーヒーです。
マラウイコーヒーの最大の特徴は、フルーティーな酸味と、なめらかな口当たり。気候・標高・土壌のバランスがとても良く、品質の高いコーヒーが育つ環境が整っています。そのため、スペシャルティコーヒーの世界でも高評価を受けることが増えており、知る人ぞ知る“新しい産地”として注目されています。
また、マラウイのコーヒーは、手摘みによる丁寧な収穫と、ウォッシュド製法によるクリーンな味わいが特徴。豆の持つフレーバーを最大限に引き出す工程を、現地の農家たちが手間ひまかけて実施しています。
「Misuku」──標高1500mで育てられた丁寧な味
なかでも、マラウイ北部にあるMisuku(ミスク)地域は、マラウイでも最も標高が高く、冷涼で霧の多い気候がコーヒー栽培に最適とされています。赤道に近いにも関わらず、一年を通して朝晩はひんやりとし、昼夜の寒暖差が豆にゆっくりとした成熟をもたらします。
Misukuでは、ゲイシャ種などの希少性の高い品種が栽培されており、味の複雑さや香りの華やかさが評価されています。
さらに、Misukuの農園では「シェイドツリー農法」が徹底されています。これは、バナナやカエデなどの大きな木の下でコーヒーの木を育てる方法で、直射日光から守ると同時に、土壌の水分保持や微生物環境の安定化にも貢献しています。副収入となる果樹が植えられているのも特徴です。
手間を惜しまない“手仕事のコーヒー”
Misukuの農家の多くは、代々受け継がれた家族経営の小規模農家。農薬を使わないオーガニック志向の栽培を行っており、害虫はひとつひとつ、農家自身の手で駆除しています。ある農家の方はこう語っていました。
「コーヒーのおかげで、子どもたちを学校に通わせることができるし、家も建てられる。」
朝から晩まで一人で農園を巡回し、木の健康状態を一つずつ確認する──そんな日々の積み重ねが、あの芳醇な香りの一杯を生み出しているのです。
Misukuでは、758の農家がコーヒー組合に加盟し、ゾーンごとに設けられた精製場でウォッシュド処理を行っています。大量の水を使い、果肉除去・洗浄・発酵・乾燥といった工程を丁寧に行うことで、透明感のある味が実現されています。
しかし、その品質の裏にある課題も
Misukuのコーヒー農家は誇りを持って栽培に励んでいますが、脱穀設備の不足や資金繰りの厳しさといった課題も抱えています。元々はマラウイの大手コーヒー連合Mzuzuの経営方針や未払い金の問題が発生。USAID(アメリカ国際開発庁)からの支援も終了し、財政的に自立を模索している最中です。
こうした現状をふまえても、私たち消費者がこのコーヒーを選ぶことは、「ただ飲む」以上の意味を持ちます。
その一杯が、マラウイの子どもたちの「未来」になる
せいぼじゃぱんでは、このMisuku産のコーヒーを**「Warm Hearts Coffee(ウォーム・ハーツ・コーヒー)」**として日本で販売しています。
利益は、マラウイの子どもたちに学校給食を届ける活動に活用されています。現地では、毎朝、お粥(リクニパーラ)を求めて学校にやってくる子どもたちの姿があります。
「給食がある日とない日では、出席率が半分になる」──これは、支援先のMzimba小学校で働くJICAボランティアの言葉です。Seiboは現在、12の小学校とCBCC(地域の幼児施設)で1日約18,000食の給食を提供しており、子どもたちの健康と教育の継続に大きく貢献しています。
Warm Hearts Coffee Club(WHCC)とは?
Warm Hearts Coffee Clubは、せいぼの活動に共感し、マラウイのコーヒーを日常に取り入れながら社会貢献をしたい人々の集まりです。
加入することで、定期的にMisuku産のコーヒーが自宅に届くだけでなく、マラウイ現地の子どもたちの生活の変化や、農家の声が詰まった特別レターもお届けしています。
私たちは「飲むことで支える」仕組みをつくり、持続可能な支援の輪を広げています。
最後に
青い空の下で育つコーヒーと、学校で笑顔を見せる子どもたち。遠く離れていても、私たちの一杯の選択が、その未来を育てる一助になります。
次にコーヒーを飲むとき、ぜひそのぬくもりの背景に思いを馳せてみてください。

